薬剤師にはへき地・地域医療の研修制度というものが医師のようにありません。
そのため、薬学生もその恩恵を受ける事もできません。そこで、現在は、私は『へき地・地域医療フィールドトリップ』というプロジェクトを行っており、今年の3月のイベントで第四回になります。(http://www.facebook.com/events/501662919876942/?context=create)
第三回の時に、徳島県美馬市木屋平にある、こやだいら薬局に行きました。そこは、全国でも先進的にへき地の薬局を行っており、薬剤師の中でもかなり有名なへき地での取り組みをされています。
そことは別に、香川県でもへき地薬局の取り組みがあるとネットの記事で知ることになりました。
香川県内初「へき地薬局」
→ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=70287
→http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20121226000093
ここは、NPO法人『へき地とあゆむ薬剤師』(安西英明理事長)が運営していて、
メンバーが約20名いて、名前は、『多和薬局』で12月25日にオープン。
診療所での院内処方に大部分を頼っていたが、薬局の開設で院内処方より豊富な種類を投薬できるほか、薬剤師による専門性の高い服薬指導なども行えるようになる。また、ジェネリック医薬品(後発薬)の利用促進や一般医薬品(大衆薬)の販売も可能となり、医療費の削減や住民の利便性向上にもつながる。このようにありますが、診療所の診察日に合わせ、毎週火曜日と木曜日の2日間営業しているみたいです。
ここで気になるのは、「総合特区制度」です。
特例措置として、かがわ医療福祉総合特区
◆薬局管理者の従事制限の緩和
◆薬局以外の場所における調剤制限の緩和等
⇒①地域の薬局の連携による
へき地薬局の開設・管理
②患者宅での調剤薬の交付
→http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/sogotoc/toc_ichiran/toc_page/pdf/t24_kagawa.pdf
このように書いてあるのですが、今後薬局事業を行っていき、現場の声を反映していくのでしょうか。
この特区制度は、『無薬局地域の点在』の問題を解決するために、
へき地薬局開設事業や処方情報電子化・医薬連携事業を支援してくれるみたいです。
私は、へき地医療に今後の医療の可能性を感じています。
それは、薬剤師の職域を広げたり、新しい取り組みができる地域医療の最先端の地だと思うからです。
その際に、特区制度があると通常では出来ない取り組みがそこの地域だけではできるので、学会でも発表することができ、効果が認められると国を変えるようなものになるからです。
薬剤師が、薬局が取り組めばどんなに良いだろうか!と思うことでも、様々なしがらみや制度のせいで証明できないことは多くあると思います。
そのため、特区制度でどんなことをしてくれるのだろうか?と気になります。
「かがわ医療福祉総合特区」
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/sogotoc/toc_ichiran/toc_page/t24_kagawa.html
徳島文理大学香川薬学部のページより
http://kp.bunri-u.ac.jp/topics/1046.html
テレビでとりあげられています。
http://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2012122508