2013年11月14日木曜日

汚染衣類連携パス

汚染衣類連携パス

  学校薬剤師の仕事を同行し、養護教諭の先生とお話した際に気になる事がありました。
養護教諭からの質問で、『学校で吐物、排泄物等の汚物が衣類についた際、どこまで学校側が対処すれば良いのか?』ということでした。
 養護教諭の先生は、養護教諭の実習先では汚染衣類を袋で密封して持って帰らせた……とのことでした。もし、ノロウイルスなどでの汚染が考えられる場合、下校中、家庭内での不適切な取り扱いをすると感染が拡大するのではないか?と思いました。

 そこで、学校側がどこまで対処をしたか?家庭に持って帰らせる場合は、家庭内で適切な対処ができるように、”汚染衣類連携パス ”を作成し、養護教諭にプレゼンしてきましたので、紹介したいと思います。


 これが汚染衣類連携パスです。
□にチェックを入れて、どこまで学校が対処をしたのかが書いてあります。
細かい項目は、準備編と方法編のプリントを作りました。




































 学校側も参考にできますし、家庭でも安心して対処できます。
項目1まで学校が行えば、項目2の資料と一緒に汚染衣類を持って帰ってもらえます。

 養護教諭の先生も一年契約らしく、来年度はまた別の養護教諭になるとのことですが、その際の連携にも使用してほしいと思いました。

■汚染衣類連携パス
https://drive.google.com/file/d/0B4FrMFdE2BtEWEFpd1llMFJtcU0/edit?usp=sharing

■項目1準備編
https://drive.google.com/file/d/0B4FrMFdE2BtEY21xamhGNFo3eTg/edit?usp=sharing

■項目1方法編
https://drive.google.com/file/d/0B4FrMFdE2BtEQnlFck1fcm01VWs/edit?usp=sharing

■項目2準備編
https://drive.google.com/file/d/0B4FrMFdE2BtEcUp4UVhzMzRGVk0/edit?usp=sharing

■項目2方法編
https://drive.google.com/file/d/0B4FrMFdE2BtELTZhMllPbTF1LWc/edit?usp=sharing

ワードでアップしておりますので、
地域や場所によって改変しても使いやすいと思っております。

ぜひとも活用していただけると嬉しく思います。


  びっくりしたのは、学校に次亜塩素酸ナトリウム液の原液が無くて、すでに0.01%などに薄めてあるハイターキッチン用しかありませんでした。
 実際、原液だと作る手間はありますが、安上がりですし、大量に必要なときにキッチン用のハイターではもったいない気がします。

 ノロウイルスセットを買うにしても高いので、学校の予算もあることでしょう。
学校薬剤師が、予算が安くすむような学校におくべきものを提案していくことが重要だと感じました。

『次亜塩素酸ナトリウムの薄めた液を作り置きしといていいですかね?』と質問をもらったのですが、作り置きは良くないですね……と情報提供しました。
やはり、めんどくさいというのがついてまわるということでしょうか(汗)